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遮断器と断路器の違いは?機能と役割について分かりやすく解説!

この記事では、遮断器と断路器の違いについて、機能と役割の観点から解説します。

遮断器のとは?

遮断器とは、電気回路に流れる電流を遮断することができる装置です。

遮断器は、負荷電流だけでなく、短絡などの事故時に発生する大電流も切り離すことができます。電気事故を防止したり、回路の保護や制御に役立ちます。

遮断器の基本原理

遮断器の基本原理は、接点を開閉することで電流を遮断するというものです。しかし、接点を開閉するときには、アークと呼ばれる火花が発生します。

アークは高温で高エネルギーなので、接点や周囲の機器に損傷を与えたり、火災や感電の原因になったりします。

そこで、遮断器はアークを消弧する仕組みを持っています。

消弧とは、アークを消滅させることです。

消弧の方法

消弧の方法には、磁気的な方法や気体的な方法があります。

磁気的な方法は、アークを磁場によって引き伸ばしたり、分散させたりして消弧します。

気体的な方法は、アークを真空や特殊なガスによって冷却したり、分解したりして消弧します。

遮断器の種類によって、消弧の方法や性能が異なります。

断路器とは?

断路器は、電気回路の一部を切り離すことで、回路全体の安全性を確保する装置です。

断路器は、主に過電流や短絡などの異常が発生した場合に使用されます。

断路器の基本原理

断路器は、一般的にヒューズやスイッチなどの形式で存在します。

ヒューズは、過電流が流れると溶断する金属線で構成されており、一度溶断すると交換しなければなりません。

スイッチは、手動で操作することで回路を開閉することができます。

スイッチは、ヒューズよりも再利用性が高く、操作性も優れています。

遮断器と断路器の機能と役割の違い

遮断器と断路器は、電気回路において、過電流や短絡などの異常が発生した場合に、回路を切断する装置です。

しかし、両者には機能と役割に違いがあります。

手動切断と自動切断の可不可

遮断器は、自動的に回路を切断するだけでなく、手動で回路を接続したり切断したりすることができます。

また、遮断器は、回路の電流を調整したり、保護装置としての役割を果たしたりすることもできます。

遮断器は、主に配電盤や変電所などに設置されています。

断路器は、自動的に回路を切断することしかできません。

手動で回路を接続したり切断したりすることはできません。

役割の違い

また、断路器は、回路の電流を調整したり、保護装置としての役割を果たしたりすることもできません。

断路器は、主に家庭用や工業用の機器や機械などに設置されています。

遮断器は、回路の制御や保護に幅広く用いられる装置です。

断路器は、回路の安全性を確保するために用いられる装置です。

両者は、異なる目的や場所で使用されることを覚えておきましょう。

まとめ

この記事では、遮断器と断路器の違いについて解説しました。

遮断器と断路器は、それぞれ異なる機能と役割を持つ装置であり、用途や条件に応じて使い分ける必要があります。

遮断器や断路器の種類や特徴についても理解しておくと良いでしょう。

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