用語の解説 設計図

蹴上とは? 読み方、意味、寸法、法令基準について分かりやすく解説!

2023年1月6日

階段の一部として良く出てくる言葉である「蹴上」。

この記事では、蹴上の読み方や寸法、意味、法令基準などを分かりやすく解説します。

蹴上の読み方

蹴上と書いて「けあげ」と読み、階段一段の高さのことを言います。

蹴上とは

階段一段の幅のことを踏面(ふみづら)と言い、蹴上と踏面で階段の勾配が決まります。

蹴上が高いほど階段は急勾配になるので、ほど良い勾配になるよう調整しましょう。

蹴上の寸法

蹴上の寸法は、階段の勾配を決める重要な要素で、踏面とセットで使用目的に合わせて適切な寸法にします。

蹴上が大きすぎると階段の昇降が大変なため、一般的には23㎝以下とします。

また、踏面は最低でも15㎝以上とし安全に昇降できるよう配慮が必要です。

階段の蹴上と踏面は、建物の用途に応じ建築基準法施行令23条に規定されており、個人専用で使用する場合や、不特定多数が使用する場合など、状況に応じた最低限の寸法が示されています。

蹴上の法令に定める基準

建物用途、種類に応じた蹴上・踏面の寸法は、以下の通りです。

階段の種類

蹴上(cm) 踏面(cm)
小学校の児童用  ≦16 ≧26
中学校、高等学校、中等教育学校の生徒用 ≦18 ≧26
劇場、映画館、公会堂、集会場等の客用
物販店舗(物品加工修理業を含む。)で床面積合計>1,500㎡
直上階の居室の床面積合計>200㎡の地上階用 ≦20 ≧24
居室の床面積合計>100㎡の地階又は地下工作物内のもの
①~③以外及び住宅以外の階段 ≦22 ≧21
住宅(共同住宅の供用階段を除く。) ≦23 ≧15
昇降機機械室用 ≦23 ≧15

法律では上表の様な定めがありますが、法が定めているのは最低限の基準であり、その寸法が適  切という訳ではありません。

安全性の観点から決められた基準なので、実際に使う人や状況に見  合った、使いやすい寸法を設定する必要があります。

蹴上の使いやすい寸法

使いやすい寸法とは、法律で定める寸法ではなく、使用する個人に合わせて適切な寸法としたものですが、個人の感覚は千差万別で一概にこれと言えるものはありません。

一般的に蹴上の寸法は15〜20㎝の範囲で選択されますが、将来を見越した適切な寸法とするのがいいでしょう。

特に住宅の場合は、長く住むことを前提としているため、家族の年齢が高くなった時や子供やお年寄りなど家族が増えた時のことも考え、後々不便や危険を感じないよう想定しておくことが必要です。

まとめ

蹴上は階段を設計するために必要な要素ですが、階段を構成する要素は他に「踏面」、「階段幅」があり、それぞれの要素が適切な組み合わせになっていることが大切です。

住宅であれ公共施設であれ、住む人や利用する人が毎日快適に昇降できる階段とするために、現状から将来までを想定し、適切な寸法を割り出すことをお勧めします。

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