用語の解説

施工図(現場の図面)のチェック方法を解説【図面を見れるようになって一人前】

2018年3月30日

現場監督の仕事内容について紹介したいと思います。

建物を作るために必要な図面建物を作るための図面にはいくつか種類があります。

これは私が現場マンになって、衝撃だった建設業界の常識のひとつですが、
設計図だけでは建物は作れないのです。

それでは建物を作るために必要な図面とはどういうものがあるのか紹介します。

まず一つは設計図です。

これは、皆さん聞いたことこがあると思いますが、設計者が建物の形や寸法、仕上げの種類などを書き込んだものになります。

建物を作っていく上で基本となる図面です。施主の要望を形にする図面で、設計者が図面を書き、この設計図で契約を結び、施工者は設計図を元に建物を作っていきます。

設計図にも、大きく分けて

  • 意匠図
  • 構造図
  • 設備図

等があります。

次に施工図です。

こちらは実際に建物を施工するにあたって、設計図を読み解き、図面として
さらに細かい寸法などを表現することで、実際に施工できるような図面にしていきます。

  • 躯体図
  • 平面詳細
  • タイル割図

などがあります。

次に製作図です。

メーカーなどが自社の製作物について寸法などを書き込んだものになります。
例えば、ドアや窓のサッシ、エレベーターや造り付の家具などについて
製作図を書いていきます。

図面チエックとは

設計図があるのだから、それ通りに作ればよいのでは??
と思いたいところですが、そうもいきません。

設計図ももちろん人が書いているので、間違いがあります。
それをそのまま作ってしまったら、作ったはいいものの、
いろいろな問題が生じてしまうことがあります。
これらの設計図の間違いなどをチェックすることも図面チェックの一つです。

さらに、先ほどあげたように図面にはいくつも種類があり、それらの整合性が取れていないことも
よくあるので、しっかりチェックし整合性がとれるように修正していかなければ建物はうまく納まりません。
それをチェック修正することも図面チェックになります。

まとめ

以上のように、図面をチェックし、建物がしっかりに納まるように修正していくことは
現場監督の仕事の一つになります。
しかし、図面をチェックするのにも経験と知識が必要になってきますので、誰でもすぐにできるといううわけではありません。
現場で経験を積みながら、現場と図面をよく確認して建物の納まりを理解していくことが必要になります。

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