インスタントセメントって何?インスタントラーメン的なもの?
DIYが好きな人は、ホームセンターでよく見かけることがあると思います。インスタントセメントは要はモルタルです。
モルタルが何か分からないという人はこちらを読んでみてください。
タップできる目次
インスタントセメントとは
インスタントセメントとは何かというと、セメントと砂が適度な比率で混合されている商品です。
つまり、このインスタントセメントに水を加えるだけで、モルタルができてしまうというわけです。
通常の方法でモルタルを作ろうとすると、セメントと砂を別々で購入し、
適度な硬さや品質になるように砂とセメントの比率を計量して、混ぜ合わせなければなりません。
つまり
砂とセメントを別々に買うの?砂とセメントの適度な比率が分からないし計量できない!
という方のために事前に砂とセメントを混ぜてあるという商品なのです。
水を入れるだけですぐできる。まさにインスタントラーメンみたいな感じだね。
ちょっと、名前がややこしいのですが、インスタントモルタルという商品もあります。
しかし、インスタントセメントもインスタントモルタルも大きな違いはないので、商品名の違い程度に考えてもらっても
大丈夫です。
水を加えるだけでモルタルができるのだから、インスタントモルタルの方が名前としてしっくりする気がしますが。
インスタントセメントの使用方法と注意事項
インスタントセメント施工前
・施工する面、モルタルを塗る場所を綺麗に掃除します。
ホコリや泥などをいらない布などでふき取り、汚れがひどい場合は金ブラシ等を用いてしっかり掃除します。
しっかり掃除しないと、モルタルのはがれ等が発生してしまいます。
・施工する面、モルタルを塗る場所を水で濡らす。
これは、水打ちや水湿しと言われる作業で、水で濡らすことで乾燥を防ぎ、モルタルのひび割れやはがれを防止します。
びしゃびしゃに濡らす必要はありませんが、しっかり湿らすようにしてください。
実際に塗る作業よりも準備がとても大事だよ
インスタントセメントでモルタルを作る
水の分量を確認しながら混ぜ合わせる
使用する材料の注意事項をよく読み、指定された水の量とインスタントセメントを混ぜ合わせます。
水の量で硬さが変わってくるので、作業や使用する場所に合わせて水の量を調整してください。
ここで注意したいのは、水は少しずつ入れて混ぜ合わせながら、材料の硬さを確認してください。
硬すぎる分には水を入れて調整できますが、最初に水を入れすぎてしまうと、元に戻すことができません。
(インスタントセメントが余っていれば調整可能です。)
しっかり混ぜ合わせる
しっかり全体を混ぜるようにしてください。よく混ぜてみると、混ざっているように見えて混ざってないことが
あります。結構力がいると思いますので頑張ってください。
水は最初に入れすぎないように、硬さを確認しながらしっかり混ぜましょう。
インスタントセメント施工中
時間内に使い切る
インスタントセメント(モルタル)を作り終わったら時間との勝負です。
セメントは水と混ざったら硬化する性質を持っているので、水をまぜた時点から、時間が経つと徐々に硬化が始まってきます。
固まってしまったらうまく塗ることができなくなってしまいます。
10~15分の間に使いきるようにしましょう。
水と混ぜる前に、使う量をしっかり確認すること、全ての準備を終わらせてから水をまぜることが大事です。
インスタントセメント施工後
しっかり養生をする
養生とは練ったインスタントセメント(モルタル)を保護することです。練られたインスタントセメント(モルタル)は直射日光と急激な乾燥にとても弱いです。
直射日光や急激な乾燥はひび割れの原因になってしまいます。
これを防ぐためには、塗り終わったインスタントセメント(モルタル)にブルーシートや適当な布をかぶせて、直射日光を防ぐようにしてください。
その布やシートに水気を含ませておくと乾燥防止になりなお良いです。
インスタントセメントが余った時の保管方法
インスタントセメントが余ってしまったよ。どうすればいいの?
セメントはしっかり保管しないと固まって使えなくなってしまいます。
インスタントセメントは水をまぜると固まってしまうという話をしました。インスタントセメントは水気に弱いので、もしもインスタントセメントが余ってしまった場合は水気を吸わないように、湿気の少ないところ、雨などに濡れないところに保管しましよう。
インスタントセメントの袋の口をしっかりふさぐことで、水気を防ぐことができます。
インスタントセメント色の種類
インスタントセメントには色の種類があります。
基本的には、
・グレー
・白
の2色になります。
色によって、強度等には影響ないので、その場にあったものを使いましょう。
インスタントセメント硬化時間の種類
インスタントセメントの種類に固まる時間が早くなる速乾性のものがあります。
どうしても早く乾かさないといけないという理由が無ければ、普通のインスタントセメントを使用することをオススメします。
なぜかというと速乾性のものは、早く乾く分ひび割れが発生しやすくなるためです。
インスタントセメントの強度
インスタントセメントの強度についてですが、インスタントだから弱そうと思われるかもしれませんが、
使用方法をしっかり守れば、普通のセメントと大きく変わりません。
しかし、そもそもインスタントセメントはコンクリートと違って強度はそこまで大きくないので、あまりにも重いものがのる場所や、力が加わる場所には
向いていないので注意するようにしてください。