建設業界

建設業がテレワーク(在宅勤務)に向かない4つの理由と出来る事【コロナウィルスの影響により変わる働き方】

2020年4月10日

コロナウィルスの影響で、世界的に行動の自粛やロックダウンが行われています。

それに伴って、様々な企業がテレワークや在宅勤務
実施していますが、建設業はどうでしょうか。

これは建設業に限らないことですが、テレワークにはできること出来ないことがあって、その中でも建設業のテレワークはとても難しいと考えます。

そもそもテレワークとは?

テレワークとは、ICT(情報通信技術)を利用し、時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方のことをいいます。

要するに、自分の会社のオフィス以外でインターネット環境などを利用して仕事をすることです。

在宅勤務も含みますが、会社以外のオフィススペースや移動中に行う業務もテレワークということになります。

テレワークの効果には、以下のようなものがあります。(総務省 HP参照)

テレワークは、社会、企業、就業者の3方向に様々な効果(メリット)をもたらすもので、テレワークによる働き方改革を普及することで、一億総活躍、女性活躍を推進することが可能になります。

建設業がテレワークに向かない理由


建設業がテレワークに向かない理由はいくつかあると思いますが、

・そもそも現場を進めるのが難しい
・三現主義が大前提
・PCに慣れていない世代がまだまだ活躍している
・紙媒体(図面)での仕事の比率が高い

そもそも現場を進めるのが難しい

建設業がテレワークするのに致命的なものが、そもそも現場を進められないということがあります。

当たり前ですが、建築物は、人の手で作られているものなので、建設業のメインである現場の作業自体をテレワーク化する事が出来ません。

三主義が大前提

ロボット施工などの技術が発展すれば、テレワークによる現場運営もできないことはないですが、やはり現場、現物、現実、の3つの「現」を重視する三現主義が大前提の現場では、現場で品質管理や安全管理など様々なことを確認する必要があるので、やはり建設業ではテレワークが難しいです。

PCに慣れていない世代がまだまだ活躍している

建設業の高齢化は著しく進んでいます。その理由から、PCに慣れていない世代の方々が、まだメインで活躍しているという状況です。

現場に出るような方はまだ若い方もいらっしゃいますが、打ち合わせをするような方は、ベテランの方が多いのが実情です。

もちろん今の時代ベテランの方でもPCは使えますが、いきなり新しいものを導入するというのは少し抵抗があるかもしれません。

紙媒体(図面)での仕事の比率が高い

上記の理由にもつながりますが、まだまだ図面などは
紙媒体での仕事が多いです。

CADなどが進み、図面を書くこと自体を紙媒体でやることはほとんど無いと思いますが、図面をチェックするときや職人さんが現場で確認する場合などはまだまだ、紙媒体が多いです。

紙媒体を主に使っていると、なかなかテレワークには向かないところが出てきます。

建設業でテレワークできる事

建設業の中でももちろんテレワークできることがいくつかあります。

ライフワークバランスや労働人口確保の観点から建設業でもテレワークを導入するのは有効なので、できるところは進めるべきだと思います。

建設業でテレワークできるものは

・CADによる図面作成
・PCがメイン作業の支店業務
・現場事務業務
・図面チェック
・資料作成

と言ったところでしょう。

建設業のテレワークで使えるツール


建設業がテレワークするときに使えるソフトに、マイクロソフトチームズというものがおすすめです。

マイクロソフトチームズは、

・LINEのようなチャット機能
・通話機能や複数人でのテレビ会議機能

があるテレワークには最適なツールです。

マイクロソフトチームズは、無料版と有料版があり。
無料でも充分使うことができます。

Teamsの料金はOffice 365に包括されているため、すでにOffice 365を契約済みの場合、追加コストは不要です。

有料版は無料版と違って

  • サポートおよび管理体制がある
  • ファイルストレージの容量が大きい
  • スケジュールを設定した会議が可能

というメリットがあります。
有料版は、機能によって

  • ¥1360 ユーザー/月
  • ¥2170 ユーザー/月

の2種類があります。

建設業がテレワークに向かない理由は改善のチャンス

テレワークに向かない部分を解決できるような、アイデアやシステムは今後建設業を改革していくチャンスがあると思います。

テレワークでもできる部分が増えれば、建設業の人手不足が解決できる部分も出てくるかもしれません。

なかなか古い体制から脱却ができない建設業ですが、このピンチが改革の一歩になるかもしれません。

テレワークとは違いますが、人手不足といえば、最近建設マッチングサービスというものが人気のようです。
人手不足で困っているという方は、下記の記事を参考にしてみてください。

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