『セメント』『コンクリート』『モルタル』はみなさんも聞いたことがある建築材料だと思います。
似ているようで、全然違う『セメント』『コンクリート』『モルタル』ですが、
何がどう違うの?と気になる方もいると思いますのて、違いを分かりやすくまとめてみたいと思います。
セメントとは?
まずセメントとはコンクリートやモルタルを構成する材料の一つです。
つまり、コンクリートやモルタルはセメントを使用して作ることができます。
セメントは水と混ぜると固まる「水硬性」という性質を持っています。この性質を利用してモルタルやコンクリートを作っているというわけです。
セメントの原料は、
石灰石、粘土、けい石、酸化鉄原料(銅からみ、硫化鉄鉱からみ、他)、せっこうに分類され、そのほとんどは国内で入手できます。特に、一番多量に使う石灰石については、北海道から沖縄県までの全国各地に高品位の石灰石鉱山が点在しています。
セメント1tの製造に必要な原料は、おおよそ石灰石1,100kg、粘土200kg、その他原料100~200kgです。
セメントの原料の大半を占めるのは石灰です。
モルタルとは?
次に『モルタル』についてですが、モルタルは上記で説明した『セメント』に水と細骨材=砂を混ぜて作られるものです。
細骨材:砂のことです。骨材とはコンクリートやモルタルを構成する砂・砂利・砕石のことで、細骨材=細かい骨材=砂ということです。
水:普通の水です。特別なものではありません。
モルタルの用途は?
モルタルの用途には様々なものがあります。
・タイルなどの接着剤
コンクリートの壁にタイルなどを貼る時の接着剤として使用します。
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・コンクリートの補修材
欠けてしまったコンクリートの壁や、表面の仕上がりが悪いコンクリートなどを綺麗に補修するために使用します。
・コンクリートブロックの目地材
コンクリートブロック積みの壁などを施工する時に、目地材として使用します。
コンクリートとは?
最後は『コンクリート』です。
コンクリーとは、セメントに細骨材と粗骨材と水を混ぜてつくられます。
細骨材:砂利、砕石のことです。細骨材=細かい骨材=砂ということでしたが、粗骨材は粗い骨材=砂利、砕石ということで砂より粒が大きくなります。
この粗骨材をいれることで、モルタルよりも大きな強度をもつことができます。
コンクリートは建物を支える柱や梁、床などの構造体を造る材料として使用されます。
セメントとモルタルの違い
セメントは石灰石や粘土を原料とした粉状の材料で、モルタルはセメントと細骨材と水を混ぜ合わせて作られ、補修材などに使われます。
モルタルとコンクリートの違い
モルタルはセメント+細骨材+水を混ぜて作り補修材などに使われ強度は弱い、コンクリートはセメント+水+細骨材+粗骨材を混ぜて作り、強度が強く、柱や梁などの構造体に使用される。