現在コロナウィルスの影響が世界的にとても大きくなっています。
コロナウィルスの感染を拡大につながる、クラスター(集団)感染を発生させる原因に3つの密(3密)というものが定義されています。
この3つの密は建設業(現場)の中にどのようなものがあるのでしょうか。
建設業(現場)の3密
ここで念のため3つの密をおさらいしておきます。
・換気の悪い密閉空間
・多数が集まる密集場所
・間近で会話や発声をする密接場所
「密閉」「密集」「密接」が3つの密です。
そもそも建設業(現場)は、不特定多数の人が一つの場所に、多く集まるという「密」が発生しやすいと思います。
これは人の手で作るという建設業(現場)の特性上どうにもならないことだと思います。
では、どのような建設業(現場)の3密となりうるか考えてみたいと思います。
・朝礼会場
・現場事事務所
・現場休憩所
・現場内の作業場所
・会議室
・喫煙所
一つの現場に多くの人が集まっているので、ほとんど3密となりうる可能性はあります。
朝礼会場
朝礼は基本的に全員が参加するので、現場の中で一番人が多く集まる場所です。
もちろん現場の規模にもよりますが数人から多くて数千人という朝礼もあります。
密閉された空間かどうかは、現場の状況にもよります、工事の初期段階では壁や屋根のない空間で行われることが多いですし、敷地に余裕のある現場では、竣工するまで、外部で朝礼をすることができます。
しかし、朝礼でさ密集、密接という状態になり得ます。
これに対しては対策ができるかというと、難しいところがあるので朝礼自体システムを変えるしかないかもしれません。
現実的かどうかという問題はありますが、
- 限定された人間のみで行う
- 時間を複数に分けて行う
といったところでしょうか。
現場事務所、現場休憩所
現場事務所や現場休憩所も3密となり得る空間です。
現場事務所や現場休憩所は敷地の制約の問題で、会社のオフィスのように余裕のある空間を作ることは難しいです。
現場は、工事のスケジュールや進捗によって、人数が上下するので、少ない時期の段階だと、座る場所などを限定して密集せずに利用することができるかもしれません。
現場内の作業場所
では、作業場所はどうでしょうか。
これは職種や現場の状況にもよりますが、一人で作業するということはほとんどあり得ないので、密接という状態は発生しやすいかもしれません。
また規模によっては同じ空間で、多くの人が作業を行うという状況も起こります。
これについては対策のやりようが無いと思います。
喫煙所
世の中では、喫煙する人は減少傾向にあると思いますが、建設業(現場)ではタバコを吸う人がまだまだ多くいます。
喫煙所が設置されている現場も多いと思うので、人が密集する空間になります。
喫煙所については、時間制限や人数制限などである程度減らせるかもしれません。
会議室
建設業(現場)って実は会議がたくさんあります。
- 作業を調整する会議
- お施主さんとの会議
- 業者さんとの会議
- 設計者との会議
- 事務所内での会議
など、現場はいろんな人が関わって、様々なことを調整しながら進めていくものなので、必然的に会議は多くなってしまうのです。
ウェブ上での会議や電話会議といったところで対応できるものもありますが、紙媒体(図面)がどうしても必要なこともあるので難しいところもあります。
建設業(現場)で3密をさけることができるのか
建設業(現場)で3密を避けることができるかというと難しいところがあるというのが正直なところです。
現場は、どうしても不特定多数の人が集まりますし、
限定されたエリアで仕事をするという特性があります。
現場が止まればそれで良いのかもしれませんが、それが決定するのには複雑な問題があると思います。
建設業(現場)とコロナウィルス。今後どうなっていくのでしょうか。