用語の解説 設計図

立面図とは?意味、断面図との違い、役割について分かりやすく解説!

立面図とは、建物の外観を図で示す目的で、一般的に東・西・南・北それぞれの方向から、手前の垂直する平面に投影される姿を想定して作成されるもの。

立面図の意味、断面図との違い、役割について解説します。

立面図の意味

建築の設計図面のうち立面図は、建物の外観を図で示す目的で、一般的に東・西・南・北それぞれの方向から、手前の垂直する平面に投影される姿を想定して作成されるものです。

立面図とは

これらは東立面図、西立面図、南立面図及び北立面図といい、戸建て住宅などでは一般に1/100又は1/50の縮尺で作成されます。

立面図は、建物の外観のデザインや設計を説明するための必要な図面であり、建物の意匠図においては、平面図や断面図とともに重要な図面とされます。

断面図との違い

断面図は、建物の内部及び内・外部におけるデザインや設計を説明するために、一般的に建物の内部を東―西や南―北の方向で、垂直な平面で断ち切って見た場合を想定して作成されます。

一方、立面図は建物の外観を示すために作成されるものであり、建物の内部は含めない図としての違いがあります。

立面図の役割

建物の立面図には一般的に次のような役割があります。

➀ 建築する建物の、外観を構成する屋根、外壁、開口部などは、平面図上の位置と立体的な大きさをもとに、デザインや設計が進められます。取りまとめられたデザインや設計は、立面図を作成することによって確認されます。さらには作成された外観のデザインや設計の説明には立面図が活用されます。

② 建築する建物の、設計地盤面(GL)から各階の床の高さ、最高の高さ、屋根の勾配など、高さの関係の検討や確認には立面図が使われます。

③ 建築する建物の、法律を基に定められた位置や高さの制限への対応、あわせて隣地建物との相隣関係に関する課題にも、それぞれ必要な検討や確認には立面図が使われます。

 立面図に示されるもの

立面図には一般的に次のものが示されます。

➀ 建物外周面のデザインや仕様に関するもの

(基礎) 地面からの立ち上がり面

(外壁・柱) 外壁仕上げ面の区別や目地、外部から見える柱

(開口部) 出入口、各種の窓、シャッター、給気口、排気口、通風孔など

(屋根) 屋根、軒、樋類(横引き、縦)

(バルコニー・ベランダ) 外壁仕上げ面の区別や目地、手摺、手摺子 

建物の幅、高さ並びに位置の指定等に関するもの

建物の横幅(全幅、通り芯間)、設計地盤面(GL)からの各階の床の高さ、最高高さ、屋根の勾配や軒の出の長さ、開口部(窓や給気口等)の位置 など

その他

壁面線、外壁の後退距離、道路斜線制限、北側斜線制限、隣地斜線制限、絶対高制限など法律を基に定められている制限線で関係するもの、また相隣する建物とのプライバシーや防音などの対策で設置される特別な仕様 など

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