用語の解説 空調工事

チャンバとは?意味や使用する箇所、チャンバボックス、製作時の注意点、保温が必要かどうかを分かりやすく解説!

2023年5月24日

チャンバとは、ダクトの合流部分、分岐点、吹き出しや吸い込み部分などに設けるボックスのこと。

この記事では、チャンバの意味や使用する箇所、チャンバボックス、製作時の注意点、保温が必要かどうかを解説します。

チャンバとは

チャンバとはダクトの合流部分、分岐点、吹き出しや吸い込み部分などに設けるボックスの事です。

チャンバの原義は部屋になります。

部屋のような箱型のボックスをチャンバボックスと呼びます。

チャンバを使用する箇所

チャンバを使用する箇所として多いのは、給気で主に使用される器具のVHS、排気で使用される器具のHSに接続する際に使用される事が多いです。

器具は共に天井もしくは壁に取り付けられます。

他には外壁ガラリに給気系統、排気系統のダクトを接続したい場合にもチャンバボックスが使用されます。

VHS、HS両方とも、正方形や長方形の形になっており、スパイラルダクトで配管施工を行った場合、スパイラルダクトが円形なので接続をする場合角ダクトに変換しないといけません。

スペースがない天井内で円形ダクトから角ダクトに変換し、VHS・HSに接続していくのは施工上なかなか困難です。

そんな時に有効なのがチャンバボックスです。

チャンバボックスとは

チャンバボックスは箱型なので、例えば天井面に取り付ける器具のサイズが50cm×50cm、ダクト配管のスパイラルダクトが150Φだとした場合スパイラルダクト接続用の150Φの取付口、50cm×50cmの器具の接続口がついているチャンバボックスを作成すれば、ダクト及びVHS共に取付が容易にできます。

円形ダクトから角ダクトに変換する為の継手がなくなるので施工上も非常に楽です。

外壁ガラリに接続する為のチャンバボックスも同様です。

見た目上、壁にベンドキャップと呼ばれるダクトの末端部に取り付けるカバーを外壁に見せたくない要望を受けた場合、外壁ガラリを取りつけそこから給排気していく案が最適ですが、

外壁ガラリにはダクト配管をそのまま取り付ける事は出来ないので、外壁ガラリにチャンバボックスを取付ることでダクト配管を接続する事が出来ます。

外壁ガラリが大きい場合には、チャンバボックスを取り付ける事で複数のダクトを接続する事が出来ます。5本、6本単位で接続することも可能です。

注意点としては給気・排気の系統はそれぞれ別々に接続することです。

チャンバを制作するときの注意点

チャンバボックスを作成する際の注意点を記載します。

*厨房用のVHS・HSに接続するためのチャンバボックスを作成する場合は給気・排気ボックス内を黒塗りしない

チャンバボックスは基本亜鉛鉄板で作成しますが、内部を黒塗りすることが多いです。

これは最終的に取り付けたVHS・HSを下から見たときに、亜鉛鉄板のままだとチャンバボックス内が銀色に光って見えるので見た目上よろしくありません。

目立たないようにするためにも内部を黒く塗りますが、厨房だと塗装部分が剥離してしまう可能性があり、食品を扱う清潔な空間に落としてしまうので素地のまま作成して取り付ける方が良いです。

給気、排気チャンバに保温は必要?

給気系統に関するチャンバは保温が必要です。

給気は外気を取り込む系統なので、外気温度と天井内部の温度差がある場合結露してしまいます。結露防止の為にも給気系統は原則保温を行います。

外巻きの保温施工でも良いですし、ペフと呼ばれる保温材をあらかじめボックス制作時に内部に取り付ける事も出来ます。

あらかじめ内部に取り付けておくことで保温の施工費が削減できます。

排気系統は外壁ガラリに設置したチャンバボックスには保温を施工しましょう。

外壁面に近ければ近いほど、排気系統でも外気の影響を受けるので保温を行う方が望ましいです。

ガラリ面のチャンバボックスに関しては給気・排気系統に関しては保温は外巻き保温が良いです

 

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