この記事では、トイレの壁排水ができる器具や注意点、壁排水にするメリットを解説します。
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トイレの主な給排水が必要な器具種類
トイレ器具で給排水が必要な器具は以下になります
- 大便器
- 小便器
- 手洗器
- 掃除流し
- 汚物流し
トイレ器具で壁給水、壁排水が出来る器具
トイレ器具で壁給水、壁排水が出来る器具として以下になります。
給水、排水どちらかは床のみ、または壁からのみの器具もあります
大便器
排水は主に床排水を採用。壁排水も可能だが特別な理由がない場合使用頻度は限りなく低い。
給水は壁給水と床給水の両方対応が可能。
小便器
床排水、壁排水両方対応可能だが壁掛けの小便器が現在多いため壁排水が多い。給水に関しては壁給水しか出来ない。
手洗器
床排水、壁排水両方対応可能。給水に関しても壁給水、床給水両方対応可能。
掃除流し
床排水、壁排水両方対応可能だが主に床排水が多い。
給水に関しては壁給水のみ
汚物流し
排水は床排水のみ。給水は壁給水のみ。
汚物流しは保育園や老人ホーム、オストメイトに配慮した設備として多目的トイレに使用される場合が多いです。
*オストメイト・・・お腹に排泄の為に人工肛門を取り付けている人。
トイレ器具で壁排水、壁給水にするメリット
トイレ器具で壁排水、壁給水にするメリットとしては、
- 足元がスッキリする
- 見た目がキレイ
- 床の掃除をする際に掃除がとてもしやすい
などがあげられます。
実際現場でも基本的には、壁排水が多く採用される場合が多いです。
「足元の掃除がしやすいので排水、給水は壁からにしてもらいたい」との要望が多く感じられます。
トイレ器具で床排水、床給水にする場合の注意点
壁から排水・給水を出すことを目標としても、手洗器や大便器の排水・給水を立ち上げたい箇所の下に梁等がいた場合、梁が障害となりやむを得ず床排水、床給水にしなくてはいけない場合があります。注意点を以下に記載します
- 床排水、床給水の場合床の建築工事にてシートを張る業者が張りやすいように立ち上げパイプを短くしておく。
- シートに切り込みを入れて配管をかわしながら張るので、床シートと配管との周りにまちがいなく隙間が出来ます。こちらは設備業者が責任をもってキレイに仕舞いをしておくこと。シーリングプレートなどを使用すれば、床の配管の立ち上げ部分と床シート部分との取り合い部がキレイに収まります。
- 手洗器の場合床排水、床給水にすると手洗器に使用するステッキ、Sトラップユニットと呼ばれる排水管、給水管の部分を固定しない場合かなりぐらぐらします。
壁から排水管、給水管部分を1箇所程度は固定する方が良いと思います。固定金物は専用の商品がTOTO等にあります