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塩ビパイプ接続に必要な道具
まず初めに、塩ビパイプの接続に必要な道具を説明します
継ぎ手
継ぎ手は、用途に応じて様々な種類があります。
- TS継ぎ手→給水用VP管を接続する継ぎ手。
- DV継ぎ手→排水用VP管を接続継ぎ手。
- DV-VU継ぎ手→排水用VU管を接続継ぎ手。
VP管は比較的厚みのある塩ビパイプのことで、VU管は厚みの薄い塩ビパイプです。
どのような種類のパイプに接続するかによって、使用する継ぎ手の厚みもそれぞれ異なります。
塩ビパイプと継ぎ手の厚みの差によって管の内部に凸凹が出来るてしまうと、詰まりや排水不良の原因となる恐れがありますので、出来るだけ厚みを揃えて用意をしましょう。
また、(何の)形状に関しても様々な種類があります。
ご自身の目的や用途に応じて形状を選んでください。
継手の形状
・エルボ→L字型の継ぎ手。流れる向きを変えるための形状。
・チーズ→T字型の継ぎ手。分岐している管を合流させる形状。
・ソケット→筒状の継ぎ手。管同士を繋ぎ合わせ、延長するための形状。
接着材
塩ビパイプの接続には、専用の接着材を使用します。
塩ビパイプや継ぎ手表面の溶剤を溶かして接着する事が特徴で、接着材自体には青い物や無色透明の物があります。
塩ビパイプと継ぎ手を接続した際、接着剤のはみ出しが気になる方は無色透明な接着剤を使用すると、のりが目立ちづらいためおすすめです。
また多くの接着剤には蓋に塗布用の刷毛が付いているため、新しく刷毛を買う必要がないことが多いです。
蓋についている刷毛は小さいものなので、広範囲に接着剤を塗りたい場合は、新しく大きな刷毛を買うことをおすすめします。
管の種類によって様々な専用接着剤がありますので、ご自身の使い勝手や用途に併せて用意をしてください。
コンベックス
塩ビパイプの必要な長さを計測する際に使用します。
ペン
塩ビパイプに目印を付けるために使用します。
シャープペンシルやボールペンではなく、マジックペンを使うことでわかりやすくマークができます。
水平器
勾配を付けたり、水平を取るために使用します。
排水管を施行する際は、管の直径によって勾配を1/60にしたり1/75にしたりと調整する必要があります。
十分な勾配が取れていない場合、詰まりや排水不良・逆流などの原因となりますので、施工の前に十分な勾配を確認してください。
塩ビパイプ専用のこぎり、カッター
塩ビパイプを指定の長さに切る時に使用します。
工作の際に使用するような、通常のカッターでは塩ビパイプを切ることは難しいため、怪我防止のためにも塩ビパイプ専用のカッターやのこぎりを使用しましょう。
面取り用工具
管を接続する際、面取りが必要となります。
面取りとは、角をとる作業のことを指します。
継ぎ手に接続する部分の塩ビパイプ切り口には必ず面取りを行うようにしてください。
塩ビパイプ専用のカッターなどと同様で、面取りも通常のカッターでは作業を行いづらいため、専用工具で面取りされることをおすすめいたします。
以上が塩ビ管接続に必要な道具になります。
塩ビパイプのつなぎ方
続いて、塩ビパイプの接続手順について順を追って説明します。
①採寸
使用する塩ビパイプの必要な長さを測ります。
継ぎ手の飲み込みを考慮する必要があるため、継手の寸法表を確認し塩ビ管の必要な長さを検討します。
②切断
長さが決まったら、塩ビパイプ専用のカッターやのこぎりで塩ビ管を切断しましょう。
専用工具を使用することで、余計な力をかけることなく安全に切断ができます。
③面取り
塩ビパイプの面を取ります。
面取りを行わないと接続時に、継ぎ手受口に塗布した接着剤が削り取れてしまうため、抜けの原因となります。
面取りの後は、施工精度向上のため、管に付いた汚れやゴミをウエスなどで拭き取りましょう。
④マーキング
先程①の工程でも使用した、継ぎ手の寸法表を確認しながら、継ぎ手が飲み込んだ位置を想定し塩ビパイプにペンでマーキングをします。
こうする事で塩ビパイプが継ぎ手にしっかりと挿入できているか、後で確認しやすくなります。
⑤接着剤を塗布
継ぎ手受口の内面に接着剤を塗布した後に、
差し込む塩ビパイプの外面に接着材を塗布します。
ムラなく均一に、マーキングからはみ出さないように塗布してください。
⑥挿入
接着剤塗布後、すぐに塩ビパイプを継ぎ手にひねることなく差し込みます。
無理矢理ひねりながら差し込むと接着剤にムラができてしまい接続不良の原因となってしまうので注意してください。
塩ビパイプ専用接着剤は、瞬間接着剤のようなものではないため、差し込んだ後はそのまま30秒ほど状態を保ちましょう。
➆接着剤の拭き取り
30秒ほど差し込んだら、はみ出た接着剤を直ちに拭き取ってください。
⑧接続完了
これで塩ビパイプの接続が完了です。
以上が塩ビパイプの接続手順となります。
怪我に十分注意し、施工のポイントを守って作業を行いましょう。