用語の解説 電気工事

ころがし配線とは?配線方法、積算時の拾い方、配線記号について分かりやすく解説!

2023年1月18日

ころがし配線とは、配管等を使わずに直接配線する方法です。

この記事では、ころがし配線の配線方法、積算時の拾い方、配線記号について解説します。

ころがし配線とは?

ころがし配線とは、隠ぺい部の配線を配管などを使わずに直接配線する方法です。

ころがし配線とは

家の天井などはころがし配線であることが多いです。

2重天井の場所などはころがしで配線しているところが多いです。

共用部分では点検口を設けており点検しやすいようにしている場所も多いです

ころがし配線の配線方法

配線方法についてですが、ころがし配線といっても配線を何もせずに敷設する方法と下地材に支持材を取付、下地材に沿わせて配線する方法があります。

3つの配線方法について解説します。

ケーブルを支持する場合

1.支持材などで下地に固定する。

2.支持間隔は2m以下とする.。

3.ケーブルを束ねる際は、補正などを行い電線サイズを選定する。

4.弱電や設備の配管に干渉しないよう敷設する。

支持をしない場合

1.構造に影響が無いようにする。

2.ケーブルはしっかり整線する。

3,4は「支持する場合」と同じ内容

垂直に敷設する場合

配線室等において、ケーブル頂部を構造体に固定し、垂直につり下げて配線する垂直ケーブ ルは、次によるほか、標準図第2 編「電力設備工事」による。

1. つり方式は、プーリングアイ方式又はワイヤグリップ方式とする。

2.ケーブル及びその支持部分の安全率は、4 以上とする。

3.各階ごとに振止め支持を施す。

4.ワイヤグリップ方式の支持間隔は、6m以下とする。

公共建築工事標準仕様書電気設備工事編参照。

※垂直に敷設する場所は主にPSやMBの縦の配線の場所を言います。

ころがし配線の積算時の拾い方

積算の拾い時には配線方法に気を付けて拾いましょう。

ころがし配線は配管などは使わず、配管にケーブルを入れる作業が無く管内ケーブルよりも歩掛りも少ないです。

なので配線方法ごとに分けて拾いましょう。

電気設備図のころがし配線記号

設備図では配線によって記号があります。

ここでは公共の資料を参照しております。

・天井ころがし配線:一点鎖線

・床ころがし配線 :長い鎖線(露出は短い鎖線)

まとめ

・配線方法は天井内と縦の幹線などがある。

・積算時は、配線方法によって歩掛りが違うので配線方法を分けて拾う。

・天井ころがし配線:一点鎖線

・床ころがし配線 :長い鎖線(露出は短い鎖線)

今回解説した以外にも配線方法はまだまだ種類があるのでよく学んでおきましょう。

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