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建築の分野とは?業務の種類と職種の関係をわかりやすく解説

建築には複数の分野があります。

分野によって仕事内容が異なるため、就職の際は重要なポイントといえます。

今後建築関係の職業に就きたいと考えている人は、ぜひここで建築の各分野の特徴を押さえてください。

建築の仕事のおける分野

建築の分野は大きく5つの種類があります。

それぞれの分野の特徴を確認してみましょう。

意匠系

意匠は、主に建物の外観や基本的な間取りを設計する仕事です。

また意匠は「計画系」とも呼ばれ、建物単体のデザイン計画だけでなく、都市計画や地域のまちづくりの観点から集団的なデザイン計画もします。

建物が法に適合しているかは意匠設計者が担当することが多く、必要な行政手続きも統括して行います。

そのため、他の分野を取りまとめる「リーダー」的な役割をすることが多いです。

構造系

構造は、主に建物の安全性に関わる設計をする仕事です。

建物の劣化や天災(地震、火事)などに対して、耐久や防災の観点から構造計算を行います。

建物の規模によっては高度な計算が必要となるため、知識レベルがとても高い分野といえます。

地震大国の日本では、特にこの構造設計に対する期待は大きく、法律的にも社会的に重要な役割を担っています。

設備系

設備は、主に建物の建築設備を設計する仕事です。

建築設備とは、空調設備、照明設備、給排水設備のことです。

建築設備は室内環境(温湿度、採光、音、臭気など)と密接にかかわるため、設備設計では環境工学の知識が必要になります。

また、地球温暖化が世界的な問題になっていることから、日本でも積極的に省エネ関係の法整備がされています。

今後はさらに建物の省エネ化が求められ、設備設計の責務は拡大すると予測されます。

施工系

施工は、設計図をもとに建物を作り上げる(建設する)仕事です。

特に、自らが実際に手を動かして作業することではなく、全体を管理してまとめる「施工管理」のことを指します。

建物を作るための工程はたくさんの種別があり、作業ごとに細分化されています。

そのため、現場の工程ごとに、様々な職人(大工)さんとコミュニケーションを取り建設を進めることになります。

設計図を読み解くための建築知識はもちろん、安全・品質・納期を遵守するための施工計画を立てる必要があります。

朝早くから現場に出て色々な業務をこなすので、とても体力のいる仕事です。

積算

積算は、設計図から建物の建設コストを算出する仕事です。

学校や試験の科目にはありませんが、実務ではお金(予算)に関わる超重要な作業です。

積算によって出された費用で各契約や精算が進められます。

設計図を読み解くため、建築全般(設計~施工)の知識がある程度必要になります。

また、コスト算出に使う材料費は社会情勢や景気に左右されるので、建設業界の動向に密接している分野といえます。

建築の各分野における職業

それぞれの分野について、どのような職業があるかを確認しましょう。

意匠分野の職業

・個人設計事務所

・建設会社(ゼネコン)の設計部

・官公庁(地方自治体など)

などが挙げられます。

デスクワークがメインのため、小さな個人事務所から大手の設計部まで、会社規模の幅は広いでしょう。

また意匠は、建築関係法令に精通していることでより専門性を高められる分野でもあります。

行政機関などの法規制に近い立場としての働き方もあります。

構造分野の職業

・個人設計事務所

・建設会社(ゼネコン)の設計部

・建築確認検査機関

などが挙げられます。

デスクワークがメインのため、小さな個人事務所から大手の設計部まで、会社規模の幅は広いでしょう。

また構造は、建物の規模よって構造計算適合性判定という特別な審査を受ける必要があります。

構造計算の判定員として十分な知識があれば、検査機関では非常に需要があります。

設備分野の職業

・個人設計事務所

・建設会社(ゼネコン)の設計部

・機械メーカー

などが挙げられます。

デスクワークがメインのため、小さな個人事務所から大手の設計部まで、会社規模の幅は広いでしょう。

また設備は、建築設備を製造している機械メーカーでも建築関係の知識を生かすことができます。

積算分野の職業

・個人設計事務所

・ゼネコン(大手建設会社)の設計部

などが挙げられます。

デスクワークがメインのため、小さな個人事務所から大手の設計部まで、会社規模の幅は広いでしょう。

積算は、設計や施工などのように施主(お客先)と実際にやり取りする業務とは違い、社内業務のひとつです。

積算業務専門の会社は少ないです。

施工分野の職業

・建設会社(ゼネコン)

・工務店

などが挙げられます。

現場作業がメインであり作業量が多いため、設計に比べ従業員は多く会社規模は大きくなるでしょう。

大手の建設会社であれば全国に支店があるため、勤務地は会社所在地に関わらず全国どこでも可能性があります。

建築の各分野の資格

それぞれの分野で重要となる資格について確認します。

意匠・構造・設備の資格

意匠・構造・設備に共通して重要な資格は「建築士」です。

建築士には一級と二級があります。

一級の方が設計できる建物の規模が大きいです。

また構造と設備には、建築士よりさらに上位の資格である「構造設計一級建築士」と「設備設計一級建築士」があります。

大規模な建物の設計では、一級建築士だけでなくこれら上位資格が必要になります。

積算関係の資格

積算業務では「建築積算士」という資格があります。

積算の専門知識を証明できるもので、持っていると就職で有利になります。

近年では、建設工事の競争入札への参加条要件として、建築積算士を一定数配置させることとしている事業もあります。

施工関係の資格

施工業務で重要な資格は「施工管理技士」です。

一級と二級があり、試験では建築の専門知識だけでなくマネジメント能力も試されます。

したがって、現場経験を積まないと取れない資格です。

大規模工事の場合、必ず一級取得者を現場に配置しなければなりません。

まとめ

建築の各分野の特徴と職業の関係について説明しました。

また、それぞれの分野によって重要な資格も確認できたと思います。

これから建築関係の職業に就きたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

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