用語の解説 空調工事

建築・排水で使われるドレンとは?意味や発生する仕組み、配管施工時の注意点を分かりやすく解説!

2023年3月8日

ドレンとは、排水・排水口を指し、屋上では雨水の排水溝や金物をのこと。

また、空調関係の用語してドレンとは結露水のことで空気中に含まれている水分が気体から液体に変化したものです。

この記事では、ドレンの意味や発生する仕組み、ドレン配管施工時の注意点について解説します。

ドレンとは?

ドレンとは排水・排水口を指し、屋上では雨水の排水溝や金物をさします。

空調関係の用語してドレンとは結露水のことで空気中に含まれている水分が気体から液体に変化したものです。

ここでは空調用語のドレン・ドレン管の説明を行います

ドレンが発生する仕組み

ドレン水が発生するしくみは空気が急激に冷やされることで、空気中に水分が含み切れなくなる事で表面にドレンが発生します。

ドレンと湿度

空気中に何%水分が含まれているのかを示す用語として相対湿度があります。

相対湿度が100%になった状態は空気中に水分を含み切れなくなっていてドレン水として発生します。

結露し始める時の温度をその時の空気の露点温度と言います。

温度が高いほど空気中に含む事ができる水分の量はおおくなり、反対に温度が低くなるほど空気中に含む事ができる水分の量は少なくなります。

夏場にビール瓶の周りや冷たいジュースや水を入れたグラスの表面に水滴が生じていることがあります。

このときの状態はビール瓶やグラスの周りの空気が急激に冷やされて水分が空気中に含まれ切れなくなっている状態で露点温度を越えてしまっている状態です。

ドレンが発生する設備機器

身近な物でドレンが発生する設備機器と言えばエアコンが挙げられます。

夏場冷房運転を行う際のエアコンは、室内機が部屋の空気を吸い込んで室内機の熱交換を介して冷風を送るしくみとなっていますが、この時に室内機の熱交換器で空気が一気に冷やされる事でドレンが発生します。

夏場の冷房運転時では室内の空気は相対湿度が高く、空気中の水分量が多いのでドレンが発生します。暖房運転時ではドレン水は発生しません。

ドレン配管とは?

ドレン配管とはドレン水を流すために施工する配管の事です。

エアコンにはドレン水が多く発生しますので施工することが多くなります。

主にVP管と呼ばれるグレーの配管を使用する事が多く、配管の施工後上から保温をします。

近年はACドレン(製品名)と呼ばれる配管も使用される事も多くなりました。

特徴としては配管と発砲断熱材が一体となっており、メリットとしては配管の上からの保温施工が不要になる点です。

デメリットは配管自体のコストが高いこと、継手部分の施工に不備があると結露が発生してしまう事が上げられます

ドレン配管施工時の注意点

ドレン配管を施工する際の注意点をあげます。ここでは主にエアコンのドレン配管を施工する場合での注意点を記載します。

・勾配を確保する事。最低1/100の勾配は必要であり排水がスムーズに流れるように施工する事。

・パイプシャフト内の縦配管は基本的にはサイズ変更せず同径で施工する事。

・通常のVP管を使用する場合は配管の上から保温施工を必ず行う事

・ドレン配管は雨水最終的には雨水系統の桝に接続し途中にウォーターベストなどのトラップを設ける事。

・雨水桝に接続することで臭気が居室のエアコンに上がって来ない

・ウォーターベストは臭気や虫が居室のエアコンに入って来ないためのトラップ

・トラップは二重トラップにしない事。ドレン水が流れなくなるため注意する事。

 

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