1立米とは『高さ1m×長さ1m×奥行き1m』の立方体の体積の単位のこと。
この記事では、1立米の意味や読み方、計算方法について解説します。
1立米の読み方
1立米とは『いちりゅうべい』または 『いちリューべ』と読みます。
どちらの読み方でも意味合いはかわりません。
また記号で表記するとm3と書きます。
建設関係ではよくm3を使用する事が多いです。
似たような言葉で平米(m2)『へいべい』もよく使用します。
1立米の意味
1立米とは『高さ1m×長さ1m×奥行き1m』の立方体の体積の単位です。
水で例えると1000リットルになります。
1立米の水槽があると仮定した場合、1リットルの水がペットボトル1000本分入るということです。
建設業界では1立米の単位を用いて建物やコンクリート、他にも土や砂など、様々な物の容積率や荷重・体積の計算、数量の計算にも使用されています。
立米に対するコンクリートと土の量
1立米のコンクリートと土の質量を計算してみましょう。
計算方法は簡単です。
『質量=体積×密度(比重でも可能)』によって求められます。
密度とは、物の大きさに関係なくどちらが重いか比較できる値です。
1立米のコンクリートの密度は2.3tであり、質量は
『1.0m3×2.3t/m3=2.3t』
1立米の土の密度は1.8tであり、質量は
『1.0m3×1.8t/m3=1.8t』
密度によって1立米に対する物体の質量は変わります。
コンクリート打設における立米の計算方法の注意点
建設現場における施工の際に必要となる知識があります。
例えば「長さ5.0m、幅0.3m、高さ1.5m」のコンクリート擁壁を打設する際にまず立米を求めます。
『5.0m×0.3m×1.5m=2.25m3』
しかし2.25m3でコンクリートを打設した場合、数量不足になります。
なぜなら下地が砕石の場合は食い込みが発生したり、コンクリート打設の為の型枠に多少なりとも寸法の違いが起こるからです。
なのでコンクリートを発注する際には、
『実際の立米数×1.06(割増率)+0.1〜0.2』
で計算するようにしましょう。
余らせてしまう事がほとんどなのですが、数量不足になり後から追加でコンクリート打設となりますと、費用がさらに掛かる上に品質も低下しますので注意が必要です。
まとめ
1立米とは立法体の体積であり、物質の体積を求めることにより、さらに質量を算出できます。
体積が同じ1立米でも質量は物質の密度によって違うので、注意して計算するようにしましょう。
コンクリート打設の立米を計算する際には、割増率も掛けるようにして、数量不足にならないように発注すると良いです。