用語の解説 衛生工事

給水方式種類とは?7つの方式の特徴について分かりやすく解説!

2023年1月31日

給水方式の7つの種類

給水方式は、受水槽を設けない水道直結方式と、受水槽を設ける受水槽方式の2つに分類されます。

水道直結方式

水道直結方式は、受水槽を設けずに給水する方式です。

ポンプを設置しない水道直結直圧方式と、ポンプを設置する水道直結増圧方式とがあります。

水道直結直圧方式

水道直結直圧方式は、受水槽やポンプを設けずに、給水本管からの圧力のみで給水する方式です。

戸建て住宅や、小規模な建物に採用されます。

給水本管から直接給水を取得するので、水質汚染の可能性は最も低くなります。

給水本管の圧力により、給水される圧力が変動します。

大規模な停電時に給水施設が停止したり、断水したりするときには、給水は不可能となります。

水道直結増圧方式

水道直結増圧方式は、受水槽は設けず、増圧ポンプを設置して給水する方式です。

低層の建物や、中規模の建物などに採用されます。

給水本管の圧力が高い場合や低層階などでは、停電時、発電機がない場合でも、給水は可能となります。

受水槽方式

受水槽方式は、受水槽に貯水してからポンプを経て給水する方式です。

中規模から大規模の建物に採用されます。

受水槽やポンプを設置するスペースが必要になります。

大規模建物などに設置される受水槽には、年1回以上のメンテナンスが定められています。

発電機などの予備電源があれば、停電時でも給水は可能です。

高置水槽方式

高置水槽方式は、受水槽から建物の屋上などに設置する高置水槽へ揚水し、高置水槽から重力によって給水する方式です。

高層建物では、低層階の圧力が大きくなるので、減圧弁の設置や中間水槽が必要になることもあります。

水槽やポンプ、配管などが多くなるため、水質汚染の可能性は最も高くなります。

断水時には、受水槽や高置水槽から直接摂水することで、水槽に貯まっていた分の給水を利用できます。

ポンプ直送方式

ポンプ直送方式は、受水槽からポンプの圧力によって給水する方式です。

断水時には、受水槽から直接摂水することで、水槽に貯まっていた分の給水を利用できます。

圧力水槽方式

圧力水槽方式は、受水槽からポンプで圧力水槽へ送水し、圧力水槽の圧縮空気によって給水する方式です。

圧縮空気が水中に溶け込み、給水管が腐食しやすくなります。

圧力水槽の圧力は、時間とともに変化するため、圧力調整弁を設置しない限り、給水圧力の変化は大きくなります。

断水時には、受水槽から直接摂水することで、水槽に貯まっていた分の給水を利用できます。

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