土工事 用語の解説

砕石とは?意味、読み方、種類ごとの用途、砂利との違いについて分かりやすく解説!

砕石とは、岩石を破砕して製造されるもので、路盤等に使用される。

砕石の意味、読み方、種類ごとの用途、砂利との違いについて解説します。

砕石とは

岩石を破砕して選別して製造されるもの。

コンクリート用骨材となるコンクリート用砕石はJIS A 5005に品質が規定されている。

破砕前の材料(岩砕・川砂利・コンクリート塊など)の種類や最大粒径、粒度分布などにより品質特性が変化し、特性に応じた使用用途がある。

砕石の読み方

 砕石(さいせき)と読みます。

 

砕石と砂利の違い

砕石は人工的に破砕機(クラッシャー)で岩石を破砕したものであり、砂利は岩石が長い年月に渡って自然界の流水などの影響を受け転がって形成されたもの。

砕石は角が立ってゴツゴツとしているのに対し、砂利は角が削れて丸みを帯びているのが特徴である。

また、砕石は締固めると角が嚙み合って良く締まるが、一方砂利は相互の粒が噛み合わず、締固めてにくくバラバラになりやすい。

砕石の種別ごとの用途

砕石にはいくつかの種類があるので、それぞれの用途について解説します。

単粒度砕石

単粒砕石は、粒径が一定の範囲に入るものだけを選別したもので、一般的に

  • 4号(20~30mm)
  • 5号(13~20mm)
  • 6号(5mm~13mm)

はよく使用されている。

特徴として、細粒分を含まないことから透水性が高く、ぬかるんだ場所の埋戻しや凍結しやすい場所の滑り止めに使用されている。

一方締固め密度が高くないため、車両等が頻繁に走行する箇所には、あまりむいていない。

クラッシャーラン

岩石を破砕機で砕いたもので、最大粒径によって選別されたもの。

生産方法がシンプルであり比較的安価に購入できる。

構造物背面の埋戻しや道路の下層路盤に使用されることが多い。最大粒径にあわせて、C-40、C-30などがある。

再生クラッシャーラン

リサイクル活用として、コンクリート塊を破砕機で砕いたもので、最大粒径40mmに選別されたもので俗にRC-40という。

原材料がリサイクル品であり、比較的安価に購入できる。

構造物背面の埋戻しやアスファルト舗装の下層路盤に使用されることが多い。

粒度調整砕石

粒度調整砕石は、岩石を破砕機で砕いた後に、所定の粒度分布(粒度の大きさ毎に数量を表した分布図)になるよう選別・調整したもの。

また、締固め密度を高くなるよう、所定範囲の粒度が占める割合をそれぞれ調整してある。

最大粒径合わせてM-40、M-30などがあり、アスファルト舗装などの上層路盤によく使用される。

また、原材料としてコンクリート塊などのリサイクル品を使用したRM-40、RM-30、レンガ・タイルなどが混じったRB-40などがある。

砕石敷き施工時の留意事項

  • 砕石をアスファルト舗装の路盤材として使用するときは、1層の仕上がり厚さ(1層ごとの敷均し・転圧厚さ)を20~30cm以下にしなければならない。
  • 砕石をアスファルト舗装の路盤材として使用するときは、敷均しの最中に材料が分離しないよう均一に敷き均す。
  • 締固め時は、砕石が最適含水比付近になるよう乾燥(抜水)又は散水を行う。
  • 砕石に有機物が混入している場合は、取り除く。
  • 工事用道路の路盤に使用した場合、乾燥時は車両走行等に伴って粉塵を飛散することがあるので、適宜散水を行う。

 

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