建物を支える重要な役割を持つ基礎には
、杭基礎や直接基礎、地盤改良など様々な種類と工法があります。
その中の一つ
ラップルコンクリートについて説明してみたいと思います。
ラップルコンクリートとは
ラップルコンクリートとは、地盤改良工法の一つです。
比較的浅い深さで支持層が出てくる場合に、支持層に達するまでの軟弱な地層を
無筋のコンクリートで置き換えることで、建物の重量をしっかり支持層に伝えることができます。
なぜラップルコンクリート工法を用いるのか
支持層が深い場合は杭を打ち込むことによって支持層へ建物の重量を伝える事になりますが、支持層が浅い場合には、杭を打ち込むよりも、施工が容易なラップルコンクリートを打設します。
ラップルコンクリートの仕様は
上にも書きましたが、地盤改良の一つであり、軟弱な地層をコンクリートで置き換えるものなので、鉄筋は入れません。
また、コンクリート強度については、大きな強度は必要ないため、呼び強度18Nのコンクリートを使用します。
ラップルコンクリート施工上の注意点
まず一つは、支持層にしっかりと届かせる事が重要です。
ラップルコンクリートは杭と違い、浅い深さで支持層がでてくるので、しっかりと支持層を目視で確認する事ができます。
ラップルコンクリート打設箇所を掘削する場合は、ボーリングデータをもとにしっかり支持層が出現していることを確認しましょう。
まとめ
ラップルコンクリートの概要についてご理解いただけたでしょうか。
私もラップルコンクリートというものを初めて聞いた時、何もわかりませんでしたが、説明を聞いて施工すると理解する事が出来ました。
ラップルコンクリートという聞いたことのない名前に惑わされますが、とても簡単な工法の一つです。