コンクリートの受入検査には1日何回、何㎥ごとに実施するという基準があります。
コンクリートの受入検査はとても基本的な事なので、実施しなければならない頻度・回数をしっかり頭に入れておく必要があります。
普通コンクリート受入検査の頻度は?
普通コンクリートの受入検査は、現場で試料を採取し、試験はコンクリートの打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ150㎥またはその端数ごとに1回行います。
例えば、このようにコンクリートを打設した場合、受入検査の頻度は以下のようになります。
50㎥のコンクリート打設=受入検査1回
130㎥のコンクリート打設=受入検査1回
170㎥のコンクリート打設=受入検査2回
受入検査各項目の頻度・回数は?
コンクリートの受入検査とは、使用するコンクリートについて、以下の検査を行います。
- スランプ
- 空気量
- 温度
- 塩化物量
- 圧縮強度試験(供試体の採取)
さらに上記の受入検査の各項目についても実施する頻度・回数にも規定があります。
<スランプ試験>
圧縮強度試験用供試体採取時,構造体コンクリートの強度検査用供試体採取時及び
打込み中品質変化が認められた場合
<空気量>
圧縮強度試験用供試体採取時,構造体コンクリートの強度検査用供試体採取時及び
打込み中品質変化が認められた場合
<コンクリートの温度>
圧縮強度試験用供試体採取時,構造体コンクリートの強度検査用供試体採取時及び
打込み中品質変化が認められた場合
<塩化物量>
海砂など塩化物を含むおそれのある骨材を用いる場合,打込み当初及び150m3に1回以上。
その他の骨材を用いる場合は1日に1回以上とする。
コンクリートの受入検査は誰が実施する?
コンクリートの受入検査は通常施工者が実施するものですが、実際には試験会社などの代行業者や
生コン工場の製品検査担当者が代行することが多いです。
この受入検査に施工者として、必ず立会い確認する必要があります。
また、監理者や設計者に立会をお願いする場合もあります。
高強度コンクリート受入検査の頻度は?
コンクリート受入検査の頻度は普通コンクリートと高強度コンクリートで違いがあります。
高強度コンクリートの受入検査は、現場で試料を採取し、試験はコンクリートの打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ100㎥またはその端数ごとに1回行います。
例えば、このようにコンクリートを打設した場合受入検査の頻度は以下のようになります。
50㎥のコンクリート打設=受入検査1回
130㎥のコンクリート打設=受入検査2回
170㎥のコンクリート打設=受入検査2回
となります。