電気設備の工事でよく聞く言葉に「弱電」と「強電」という用語があります。大きな規模の現場であれば、施工部隊が弱電と強電でわかれている場合もあります。
そんな弱電と強電について、この記事では解説していきたいと思います。
弱電とは?
感電した場合に、人体に危険が少ない電圧のことを弱電と言います。
電圧30V未満が弱電です。
電気設備における主な弱電設備
- 電話、LAN設備
- テレビ
- インターホン
- ナースコール
- トイレ呼出し
- 放送設備
- 電気時計
- 監視カメラ
- 入退出管理
- 映像、音響設備
- 自火報、防排煙
電話、LAN設備
電話機や交換機、ネットワーク用機器の配置や配線をする
テレビ
ケーブルテレビ方式やアンテナ方式にてテレビ信号を受信し、各部屋のアウトレット(差込口)まで配線する
インターホン
建物内の連絡用に使用する通話設備で親機と子機で構成される。一般家庭を含めて、様々な建物の出入り口などで使用されている。
ナースコール
ベッドや居室からナースステーションへ緊急に呼出して通話などを行うもの。
トイレ呼び出し
トイレからナースステーションや管理室へ緊急表示するモノ。
放送設備
非常放送、業務放送、ローカル放送などがある。
自火報、防排煙
自動火災報知機や防排煙制御、消防機関への自動通報設備など防災上法的に必要なもの。
電気時計
事務所などに設置した親時計から、電気信号によって各室の子時計を一斉に動かすことができる。すべて同じ時刻を表示する。
監視カメラ
防犯を主な目的として、カメラに移した映像を伝送、処理、表示させるシステム。
最近は、記憶装置として、ハードディスクドライブ、表示にはモニターを使用している。
入出退管理
特定のエリアや建物で、あらかじめ登録された人のみを識別して、人の出入りを管理するセキュリティ設備。従来のテンキーや非接触カード、最近では顔認証、指紋認証などもある。
映像、音響設備
音や映像を作り出す、機器と三木s-あやアンプといった、変換・増幅機器、スピーカー、プロジェクターなどの出力機器で構成される。
大規模な舞台や多目的ホールから小規模な視聴覚室、ミニシアターまで幅広い用途がある。
強電とは?
強電とは、感電した場合に人体に危険がある電圧のことをいいます。
電気設備における主な強電設備
- 受変電設備
- 発電機
- 幹線設備
- 電灯コンセント
- 照明器具
- 非常灯、誘導灯
- 避雷針
- 航空障害灯
- ヘリポート灯
弱電と強電が混在する設備
- 中央監視設備
- 車路管制設備