用語の解説 鉄筋コンクリート造

水セメント比とは?算出方法、スランプとの関係、単位水量との関係、強度との関係について分かりやすく解説!分かりやすく解説

2023年1月12日

水セメント比はコンクリートの品質にかかわる重要な比率です。

この記事では、水セメント比の算出方法、スランプとの関係、単位水量との関係、強度との関係について解説します。

水セメント比とは?

水セメント比とはW/Cと表記され、コンクリートの材料である水とセメントの割合を表すもの。

Wは(water)、Cは(cement)の頭文字。

単位水量(㎏/㎥)、単位セメント量(㎏/㎥)。

水セメント比の値はコンクリートの強度や耐久性などの品質に大きく影響を与えます。

水セメント比は小さい方が良い

水セメント比は一般的に小さい方が望ましい。

しかし、水セメント比は小さすぎるとワーカビリティーの低下を招きます。

「強度を出すために極力、水セメント比は小さくしたい」

と言う時にはAE減水材などの混和剤を使用することでワーカビリティーの低下を防ぐことが可能。

水セメント比の算出方法

水セメント比の算出方法は「水セメント比=W/C×100(%)」

例:単位水量180㎏/㎥、単位セメント量300㎏/㎥の時の水セメント比は何%か。

式:(180/300)×100=60%となる。

普通ポルトランドセメントの水セメント比の最大値は65%なので、上記の水セメント比は基準をクリアしていることになります。

水セメント比の最大値

各セメントにおける水セメント比の最大値は下記の通り。

(短期・標準・長期) (超長期)
早強ポルトランドセメント 65% 55%
普通ポルトランド 65% 55%
中庸熱ポルトランドセメント 65% 55%
高炉セメントA種 65%
フライアッシュセメントA種 65%
シリカセメントA種 65%
低熱ポルトランドセメント  60% 55%
高炉セメントB種  60%
フライアッシュセメントB種  60%
シリカセメントB種  60%

※基本的には建物の耐久期間年数が超長期になると水セメント比はより小さな値で規定されています。

水セメントと単位水量との関係性

水セメント比は小さい方が理想的です。

従って、単位水量を減らすこと。

しかし、単位水量が少ないとワーカビリティーが低下します。

逆に単位水量が多すぎると水分が多くなることで乾燥収縮やひび割れの恐れが…。

JASS5では単位水量を185㎏/㎥以下とし、品質が得られる範囲でできるだけ小さくすべきと標記されています。

ワーカビリティーを確保したい場合

水セメント比を基準値以内に収めつつ、ワーカビリティーを確保したい時にはAE剤や減水剤を活用すればOK。

AE剤とはコンクリート中に空気泡を混入することでワーカビリティーを確保するもの。

減水剤は通常セメント粒子は互いに凝集し、ごく微小なかたまりとなり、セメントペースト中に存在するもの。

減水剤を使用することで、凝集状態であるセメントの界面にくっつき、静電気のような反発作用によりセメントペーストの流動性が大きくなることでワーカビリティーを確保します。

水セメント比とスランプとの関係性

水セメント比と大きくするとスランプも向上するのでは。と考えてしまいそうですが、

スランプにおいては水セメント比を大きくすることで調整することはありません。

基本的にスランプは細骨材率(s/a)を増減することでスランプの設定が決まります。

細骨材率を変えずに単位水量のみでスランプを調整するとシャバシャバ、もしくはバサバサしたコンクリートに…。

同じスランプでもワーカビリティーの良し悪しがあるのは細骨材率が影響しているからです。

水セメント比とコンクリート強度との関係性

・水セメント比が大きいと圧縮強度は小さい。

・水セメント比が小さいと圧縮強度は大きい。

圧縮強度は水セメント比に比例します。

まとめ

水セメント比がコンクリートの品質に大きく影響することはご理解いただけましたか?

現代では混和剤の発達で高性能AE減水剤も開発され、ワーカビリティーを確保した上で、より強度の高いコンクリートの製造も可能になってきました。

コンクリートは水セメント比のみならず、様々な要因で強度や耐久性に影響します。

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