建設工事現場や製造業の工場内では、朝も昼も夕方も場所を選ばず使える魔法の言葉です。
この記事では、
・ご安全にってどういう意味?
・ご安全にっていつ使うの?
・ご安全にの由来は?
という疑問について建設業で10年以上ご安全にを使ってきた私が解決します。
「ご安全に!!」
建設現場や工場内ではいろんな場面で使われています。
例えば、
- 朝礼の締めの言葉として
- 日常の挨拶として
「ご安全に!」という言葉は言葉の響き的にも締りが良く、朝礼の締めの言葉として使うのにピッタリです。
また、今日も一日安全作業をお願いしますという想いも込められているので挨拶としてもとても良い言葉です。
誰かの「ご安全に!」に対して
それぞれが「ご安全に!」と返します。
建設現場や製造業の工場だと1日何度も聞く言葉です。
そんな「ご安全に」は実は、建設工事や製造業に携わっていないみなさんでも使うことができます。
「ご安全に」ってどういう意味
読んで字のごとくなのですが、それぞれ使う人が安全についての想いを伝える言葉だと思っています。
たった4文字ですが、「ご安全に」を使う人がどういう気持ちを込めて言っているかによって変わってくる言葉だということです。
例えば、朝礼の終わりの締めとして「ご安全に!」使う場合では、
「今日も怪我・事故なく安全作業でいきましょう!」
っていう意味を込めて私は言っています。
このように文章にすればたった4文字の言葉ですが、「ご安全に!」と発する人の想いが凝縮されている言葉です。
「ご安全に」の由来と歴史
「ご安全に」は、その昔、ドイツの炭鉱夫たちの間で使われていた「ご無事で!(Gluckauf、グリュックアウフ)」という挨拶が由来とされているそうです。
日本では昭和28年に住友金属工業で「ご安全に!」が使われ、その後鉄鋼業界を中心に広まったそうです。
実は「ご安全に!」は海外製なのです!てっきり日本でできた言葉だと勝手に思っていたので、ドイツからきた言葉だということには驚きました。
労働者の安全衛生に対する取り組みについては、欧米の国が先進していたこともあり、日本は安全についての考え方も欧米から取り入れていったようです。
皆さんも聞いた事がある「安全第一」という言葉も、アメリカ産業が1900年初頭から提唱してきていた、「セーフティファースト、クォリティセカンド」という考え方を取り入れたものだと言われています。
安全に対する取り組みも、世界からやや遅れをとっていた日本ですが、建設業界だけで言えば安全に対する取り組みは今では世界のトップクラスにいると思います。
このように今では安全を厳しく整備している事や、4文字という短い言葉で、安全に対する想いを伝えられる事で日本にはピッタリな言葉だと思いませんか?
こうして良いものをどんどん取り入れていき、最初は鉄鋼業界から始まった「ご安全に」の掛け声が、安全を厳しくみなくてはならない建設業界や製造業界に広まっていったのでしょう。
私には「ご安全に!」が無かった時代なんて想像できないですが、
そのぐらい浸透している言葉なので、建設業界や製造業界の方は、みなさんもそう思われうのではないでしょうか。
そこまで使う!?みたいな使い方
電話に出たときの挨拶に使う会社もあります。
「ご安全に。○○建設です。」
のように使用します。
この使い方なかなか良いですよね。
真似したくなりますし、ふつうに電話に出るだけでなく、オリジナリティがあって良いと思います。
ご安全に!は気持ち悪い?
建設業ではおなじみの挨拶「ご安全に!」はインターネットで検索すると「気持ち悪い」との声があるようです。
確かに建設業でも何かにつけてご安全にという言葉をつけますが別に、何も気持ち悪いものではありません。
「ご安全に」への返し方
皆さんも急に「ご安全に!」と言われたら、戸惑ってしまうかもしれませんね。
「ご安全に」への返し方は簡単です。
そう、その答えは「ご安全に!」です。
挨拶のように使われているので、「ご安全に!」と返してあげてください。
「ご安全に」を使ってみよう
ここまで、「ご安全に」には色んな想いを込めることごできると書いてきました。
この記事を読んで、「ご安全に」の意味や歴史を理解したあなたは
ご安全にと言われたからには無事故無災害で頑張れる気がするはずです。
みなさんもぜひ「ご安全に」を日常生活で使ってみましょう。
「いってらっしゃい ご安全に」と家族を送ってあげるのもいいかもしれません。
そうすればみなさんの想いが伝わり、みんな安全にもっと気を使うようになるかもしれないです。
世の中の事故が減るかもしれない。
そんな想いを込めて
今日も1日「ご安全に!」