天端は部位・部材の頂点になっている部分のことです。
この後天端の読み方から意味、どういった種類があるのかを詳しく解説していきます。
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地足場とは?
地足場とは、基礎工事の際に使用する足場のことです。
工区内の移動、材料の運搬、コンクリート打設に使用します。
基礎工事に係る、鉄筋組立・型枠建込・コンクリート圧送、型枠脱型までたくさんの作業員が使用します。
地足場の計画次第で、工事序盤である基礎工事の進捗に大きな影響を与えることがありますのでしっかりとした準備が必要となります。
地足場の組み方
地足場は、足場工によって組立が進んでいきます。
意外と工数がかかるので、工期に関して事前の打ち合わせ、現場に入る人数を調整しておくとよいでしょう。
使用する材料、
地足場は、一般的に単管足場、くさび式足場を使用します。
理由は自在性にあります。
掘削後の地山に対して組み立てるため、足場の割り付け・高さに応じた部材をその都度調節する必要があります。
割付ピッチ・規格が決まっている枠組足場は地足場には不向きといえます。
地足場組み立てのタイミング
地足場組立のタイミングですが、鉄筋工事の前後となります。
地足場を組み立てるタイミングの例として
- 柱材を搬入した後
- 梁筋をある程度組み立てた後
- 鉄筋工事が完了した後
②が一般的ですが、細かなタイミングは鉄筋工次第なので事前に鉄筋屋さんとしっかりと打ち合わせを行います。
また、コンクリート打設用足場として組み替え・追加の組み立てを行う場合、打設の前日までには組み立てを完了する必要があります。
この場合は、組み立てのタイミングを型枠大工さんと打ち合わせします。
解体のタイミング
解体のタイミングは、型枠脱型が終わり、材料搬出を完了した後になります。
埋め戻しまでの工期がない場合、型枠解体工と相談しながらタイミングを見計らい部分的に地足場を解体していきます。
地足場を計画する際のポイント
地足場を計画する際のポイントは、しっかりと工事の進捗をイメージできるかにあります。
鉄筋工だけが使いやすい足場や、コンクリート打設時に大幅な組み替えを行う足場は、工期と予算が逼迫していきます。
工事の進捗を頭の中でイメージしながら、どの工種にも使いやすい地足場を目指す必要があります。
地足場の高さ
地足場の高さは、基礎地中梁の梁せいを元に計画します。
ここでポイントなのは、上部躯体の鉄筋についても検討しておくということです。
地中梁のコンクリート天端に合わせた地足場を計画すると、土間筋定着用のふかし筋、上部壁の差し筋に干渉することがあります。
地足場の高さは地中梁のふかし筋から500~800mm程度をプラスした高さにするとよいでしょう。
また、地足場の計画高さが床付面から1800mm以下の場合にも注意することがあります。
型枠パネル(1820mm)を縦使いした場合、地足場に干渉します。
型枠大工との事前打ち合わせで、使用する材料・割付などを確認し、地足場の高さを検討していきましょう。
躯体からの離れ
上部躯体足場(離れ300~350mm)と違って、地足場から作業することをメインに考える必要はありません。
足元の悪いなか作業をするので躯体と地足場は近すぎないほうが良いでしょう。
かといって地足場を離しすぎると、コンクリート打設時に足場の大幅な組み替えが必要になります。
そのバランスをよく検討しながら、躯体から500mmは最低離れを確保するようにしましょう。
昇降設備
地足場から地山に降りる昇降設備についてのポイントです。
よく見受けられる昇降設備は、タラップ(はしご)+安全ブロックですが、枠組足場用の仮設階段を使用すると良いです。
材料を手運びしやすいですし、昇降時の墜落のリスクも軽減できます。
当然予算は高くなりますが、少しの気遣いで利便性の高い地足場が実現できます。
まとめ:地足場とは?
地足場は簡単そうに見えて、実はすごく奥深い仮設工事です。
計画段階で完璧でも、問題が発生することは多々あります。
工事の序盤でつまづくことのないように、十分に検討・計画を行なって施工にかかるようにしましょう。