高炉スラグ微粉末を使用したコンクリートの性質
高炉スラグ微粉末は、セメントの水和反応で生成した不安定な水酸化カルシムと反応し、安定な水和物とするとともに硬化組織体を緻密化する。
さらに、セメントと比べて、塩素イオンやアルカリイオンの固定能力が大きい。
そのため、高炉スラグ微粉末をコンクリート混和材として用いると、以下の性質が向上する。
- 水密生
- 化学抵抗性
- 耐海水性
- 塩分遮蔽性
- アルカリシリカ反応抑制
高炉スラグ微粉末を使用したコンクリートの性質は主に高炉スラグ微粉末の種類とスラグ置換率によって変化するので注意が必要です。
高炉スラグ微粉末の置換率の変化によるコンクリートの性質を整理する
上記文献に、コンクリートの置換率によって、以下のコンクリートの性質がどのように変化するかが整理されています。
- 単位水量と空気量
- ブリーディングと凝結
- 断熱温度上昇
- 圧縮強度
- ヤング係数
- 空隙構造
- 自己収縮
- 乾燥収縮
- クリープ
- 水密性
- 中性化
- 塩分遮蔽性
- 凍害
- アルカリシリカ反応
- 化学抵抗性