日射とは太陽の光が地表に到達することをいいます。
さらに日射は直達日射と天空日射に分類されます。
直達日射と天空日射とは?
直達日射とは、大気を透過して直接地表に到達する日射のことをいいます。
天空日射とは、大気中の微粒子によって散乱され、天空全体から、地表に到達する日射のことをいいます。
これら直達日射と天空日射は太陽の光なので、日の出から日没までの間に存在することになります。
季節と各方面で変わる直達日射量
上記は各季節および各面における終日日射量のグラフです。
終日日射量とは、終日=24時間の日射量のことを言います。
このグラフのポイントは冬至と夏至において、どの面の日射量が多くなるかということです。
冬至では、南面>水平面>東西面>北面となり、
夏至では、水平面>東西面>南面>北面となります。
北面については、冬至でも夏至でも一番日射量が少なくなります。
夏至では、水平面の日射量が最も多く南面の日射量は少なくなることがポイントです。
大気透過率とは
大気透過率とは、太陽が大気層を垂直に透過するときの地表面の直達日射の強さと太陽定数との割合をいいます。
太陽定数とは、大気圏外において、日航に対して垂直な面が単位時間に受ける日射量のことです。
大気透過率は大気中に含まれる水蒸気に大きな影響を受けます。
ポイントは以下の2点です。
○夏季より冬季のほうが大きい
○大都市より大気が清浄な田園地区のほうが大きい
練習問題
「平成24年一級管工事施工管理技士」
大気中の透過率は、大気中に含まれる水蒸気よりも二酸化炭素の量に影響される。
✖︎ 大気中の二酸化炭素の量よりも水蒸気に影響される。
大気を透過して直接地表に到達する日射を直達日射といい、大気中で散乱して地表に到達する日射を天空日射という。
○ 直達日射=直接地表に到達、
天空日射=大気中で散乱して到達
「平成26年一級管工事施工管理技士」
日射の大気透過率は、大気中に含まれる二酸化炭素よりも水蒸気の量に影響される。
○ 大気中に含まれる二酸化炭素よりも水蒸気の量に影響される
1日の直達日射量は、水平面では冬よりも夏の方が多い。
「平成29年一級管工事施工管理技士」
大気における日射の吸収量は、大気中に含まれる水蒸気の多いときに増大する。
大気を通過して直接地表に到達する日射を、天空日射という。
大気の透過率は、地表に到達する日射と大気層の入り口における日射の強さの比である。