一級管工事施工管理技士

【水道施設の概要】貯水施設、取水施設、導水施設、浄水施設とは?

2020年3月31日

水道施設の概要

水道施設とは、

  • 貯水施設
  • 取水施設
  • 導水施設
  • 浄水施設
  • 送水施設
  • 排水施設

から構成されます。

水道施設のフロー

河川等

取水施設

導水施設

浄水施設
(着水井→混和池→フロック形成地→沈殿池→ろ過池→消毒設備)

送水施設

配水施設

家庭

貯水施設

  • 役割

豊水時の水を貯留し、降水量の変 動を吸収して取水の安定を図る施設です。

  • 施設

ダム、溜池、遊水池など

貯水施設は、
年間を通して計画水量を確実に確保でにる貯水能力を備えていなければなりません。

計画取水量は、計画一日最大給水量に 10%程度の安全を見込んで決定することを標準とする。

取水施設

  • 役割

水源より需要に応じて原水を取り入れ、ゴミや砂を取り除いて導水施設に送り込む施設です。

  • 施設

取水搭、深井戸、沈砂池等

取水施設は、
洪水時や渇水時でも計画取水量を確実に取水可能できなければらなりません。

導水施設

  • 役割

取水された水を浄水施設まで導く施設

  • 施設

導水ポンプ、原水調整池、導水管、導水きょ

自然流下式、ポンプ加圧式、併用式がある。

導水きょとは?
導水に使う水路を導水きょといいます。
導水きょには、10〜20m間隔に伸縮継手を設ける。

導水虚の分岐点は、
合流点、その他必要な箇所には接合井、人孔及び角落としを設ける。

浄水施設

  • 役割

沈殿、ろ過、消毒などによって、水道法に定められている基準に適合する水に浄化する施設です。

  • 施設

浄水池、消毒設備、粉末活性炭設備、排水処理施設等、着水井、凝集池

着水井とは?
導水施設から導入される原水の水位の動揺を安定させて、薬剤混和池に水を導くもの。

薬品沈殿は、
凝集剤として硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム等を用い、懸濁物質をフロックの形に凝集させて懸濁物質を分解する。

凝集池は、
凝集材と原水を混和させる混和池と、混和池で生成したフロックを大きく成長させるフロック形成池から構成される。

緩速ろ過方式と急速ろ過方式の違いは?
急速ろ過方式は、緩速ろ過方式にくらべて、濁度と色度の高い水を処理する場合に適している。
緩速ろ過方式は、急速ろ過方式に比べ広い設置面積が必要となるため、敷地に制約がある場合は急速ろ過方式が用いられる。

給水栓における水は、
遊離残留塩素を0.1mg/L以上保持するように塩素消毒をする。

有機物等と塩素の反応によって、
水中に有害なトリハロメタンが生成する。

臭気物質等の処理を目的として、
活性炭処理、オゾン処理等の高度浄水処理が用いられる。

残留塩素濃度は、
塩素注入量に比例し、有機物やアンモニア性窒素の量には影響される。

遊離残留塩素と結合残留塩素との殺菌作用を比べると、
遊離残留塩素の方が大きいが、残留効果は結合残留塩素の方が大きい

送水施設

  • 役割

送水施設は、浄水施設から配水池まで浄水を送る施設です。

  • 施設
    調整池、送水ポンプ、送水管

送水施設の計画送水量は、
計画1日最大給水量(1年を通じて、1日の給水量のうち最も多い量)とする。

配水施設

  • 役割

給水区域内の需要者に、浄水を配水池から必要な量を供給する施設です。

  • 施設

配水池、配水塔、配水ポンプ、配水管

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