建築士 製図試験の計画の要点について
建築計画の一つの文を3段階レベルアップする方法をまとめます。
本年度の試験課題はリゾートホテルです。建築計画で出題が予想される問題がいくつかあります。
例として建築物のアプローチ計画について考慮した事について書いてみます。
基本として計画の要点は対応と結果を書く事が基本ですね。
この問題についての対応と結果は
「主出入り口を建物の中央に配置する事でわかりやすい計画とした。」
という事が記述できると思います。
この文に手を加えて文字数を確保し、
わかりやすくレベルアップしてみたいと思います。
1.「誰のために」工夫したかのか
この文で考えるともちろん利用者がわかりやすいということを考慮しての計画ですね。
「主出入り口を建物の中央に設けることで、利用者がわかりやすい計画とした。」
当たり前のように思うかも知れませんが、これを加えるだけで、文章の意図が
さらにわかりやすくなります。
2. 「なぜ」そのそのような結果になるか
今回の場合、建築物の中央に主出入り口を配置するとなぜ利用者がわかりやすいのか。
中央にある事でこの施設に訪れた利用者がぱっと目に入るのでわかりやすくなりますね。
この説明を視認性という言葉で要約して追加してみます。
「主出入り口を視認性の高い建物の中央に設けることで、利用者がわかりやすい計画とした。」
どうでしょうか。より具体的になってきたと思います。
3.「課題である建築物用途を意識して」
「主出入り口を視認性の高い建物の中央に設けることで、利用者がわかりやすい計画とした。」
実はこれまでに出来上がった上記の文章であると、どんな用途の建物でも言えてしまうのです。
図書館であろうが事務所であろうが書く事が出来るので、少しありきたりな文章になってしまいます。
そこでもうワンレベルアップさせるために今年度課題のリゾートホテルという用途を意識してみます。
「主出入り口を視認性の高い建物の中央に設けることで、利用者がわかりやすい計画とし、主出入り口正面にシンボルツリーを計画することで、豊かなアプローチ空間となるように考慮した。」
どうでしょうか。
とても具体的かつリゾートホテル感も出てきたと思います。
みなさんも試してみてください。